灸が効くメカニズム

灸が効くメカニズムは、灸がある意味では特殊な火傷だからです。
火傷の場合は熱で皮膚の組織が破壊されますから、新しい皮膚組織を作らなければなりませんし外部からの最近が侵入するのを防がなくてはなりません。
一方、灸で出来る火傷は小さなホクロのようなもので、もぐさしか作れない火傷で、しかも皮膚の表面を焦がすだけですから人体に害はありません。
灸が痛みに効くのは知られていますが、これを八分と言います。
例えば膝の痛みは軟骨がすり減ったり変形したりするのが主な原因ではなく、膝の周りにある筋肉や人体が硬くなり、伸びにくくなるからです。
この部分に八分灸をすえると硬かった筋肉などが柔軟になるのです。
そのメカニズムは、いくつかに枝分かれしている神経の末端の灸の熱刺激が電気刺激になって脊髄へと伝達され、次いで脳に伝わるので熱いと感じます。
この刺激は毛細血管の外側で毛細血管を広げる作用がある神経伝達物質を離しますが、これを「軸索反射」と言います。
毛細血管が拡張すると血流が活発になり、ヒスタミンなどの痛みを起こす物質を患部から運び出します。また、硬くなっていた筋肉に血液が流れるようになり、筋肉組織が柔軟になります。さらに灸が内臓疾患に効くメカニズムとは、身体の自律神経やホルモン、免疫機構の三位一体が崩れたのを修復するからです。すなわち、八分灸の熱刺激が電気刺激に変わり、神経を伝わって脊髄に行き、その刺激が脳の視床下部に伝わり、熱いと感じますが、この間にこの刺激が自律神経にも伝わり、交感神経と副交感神経の乱れを整えるのです。

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